大阪市中央区の空堀界隈でまちづくりをおこなっている団体です

空堀お地蔵さんマップ

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空堀周辺にはたくさんのお地蔵さんやほこら(お稲荷さん)があります。その数は100基以上あると言われています。地域の方の中には、お地蔵さんが戦災から守ってくれたから焼け残ったと言う方もいるぐらいです。

8月23日・24日には地蔵盆が行われています。地蔵菩薩の縁日でありお盆でもあることからこの日に行われていると言われています。お地蔵さんは「子どものための守り神」として広く信じられていてるので、子どもが喜ぶお菓子や果物がお供えされています。地蔵盆の日にお参りに来てくれた子どもたちには、供養のお菓子が配られます。それを楽しみにしている子どもたちもたくさんいます。

当日は、お地蔵さんの周辺には提灯が灯され、幻想的な風景を生み出しており、このまちなみを見るために空堀に訪れる人もたくさんおられます。飾られる提灯には子、孫の名前が書かれています。子どもや孫が生まれるたびに新しい提灯を作っています。また、新たに生まれた子どもの親は子どもの名前を入れた前掛けを作っている風習を持つ所もあります。夜は、通りや路地にゴザを敷いてご詠歌が詠まれたり、お坊さんのお経を聴きながら数珠回しをするところなど場所によって段取りや流れは様々です。

最近では、「お菓子がもらえるイベント」としてたくさんの子どもたちや親子連れが自転車で地蔵盆に訪れます。当日は大小様々な自転車がまちなかにあふれ、とても危険な状態です。地元の方が自転車の整理を一生懸命してくださっています。夏の暑い中ですが、できるだけ徒歩でお参りいただくことを私たちからお願いしたいです。

お地蔵さんマップのデータ及びそれぞれの情報は、2011年に実施した調査の情報をもとに掲載しています。

調査元データ:net/research/images/h23_watanabe.pdf” target=”_blank”>空堀界隈の長屋と路地における暮らしとコミュニティに関する研究

 

注)路地は私有地ですので散策の際は写真撮影など、十分にお気をつけください。

1.延命地蔵尊

地蔵盆の様子

延命地蔵尊は、南北町会が所有している地蔵尊です。以前は路地の中にありましたが、マンションへの建て替えにより、2000年ごろに現在の場所に設置されました。地蔵盆は、町会の有志の方が準備をし、運営されています。

 

 

2.???(名前なし)

地蔵盆の様子

この地蔵尊は、個人が所有しています。戦時中に飛んできた首から上だけのお地蔵さんを祀っています。戦前は、現在地より西側にありましたが、戦争中に現在の場所に移転されました。地蔵盆は、持ち主の方が主体的になりながら、隣組の方の協力で行われています。

 

3.北向地蔵尊

地蔵盆の様子

この地蔵尊は、戦前は長堀通沿いに北向きにあったことから、北向地蔵と呼ばれています。戦時中に移転させられ、個人の家に設置されていましたが、15年前にこの公開空地の中に移転し、現在に至っています。北々町会が所有していますが、維持、管理や地蔵盆の運営は町会とは別組織である「北向地蔵を守る会」が主催で行っています。

 

4.延命地蔵尊

地蔵盆の様子

この地蔵尊は、隣組の住人みんなででお金を出し合って昭和9年に設置されました。地蔵盆の間は、住民の人たちが交代で外に設置した椅子に座って世間話をしている様子がみられます。

 

5.???(名前なし)

地蔵盆の様子

この地蔵尊は、戦後に設置されたといわれており、路地の組織である隣組で所有、管理されています。当番制でお花の世話や地蔵盆を運営しています。昔は、路地に提灯をたくさん吊るしたり、盆踊りも行っていました。しかし、担い手の高齢化により、20数年ほど前から現在のしつらえになりました。

 

6.矢田地蔵尊

地蔵盆の様子

矢田地蔵尊は、以前は現在よりも北東にある路地奥の井戸跡に設置されていました。現在の所有者が13年前に町会から引き取って現在の場所に設置されました。地蔵盆は、所有者や所有者の家族、元の地蔵尊があった路地の方々の協力で運営されています。以前は、くじ引きやビンゴ大会を行っていたこともありました。

 

7.水呑地蔵尊

地蔵盆の様子

水呑地蔵尊は、八尾のお寺からもらいうけてきたものです。戦前は餌差町にありましたが、戦争で焼けてしまったため、戦後、現在の場所に設置されました。車通りが少なかったころには、盆踊りを行っていたそうです。行燈は持ち主の娘さんやお孫さんが毎年絵を描いてくれています。

 

8.矢田地蔵尊

地蔵盆の様子

矢田地蔵尊は、明治からこの場所に設置されたと言われています。路地の組織である隣組で所有・管理されています。1年ごとの当番制で、お花の世話や地蔵盆の運営を行っています。路地に暮らす子どもたちもお菓子を配布するなど地蔵盆の行事のお手伝いをしています。

 

9.圓妙地蔵尊

地蔵盆の様子

圓妙地蔵尊は、路地の中にある地蔵尊です。約60年前に現在の場所に設置されました。

地蔵盆は、昨年までは路地で行なっていましたが、提灯を設置する路地に面する壁の老朽化などの理由により、今年は、地蔵尊の所有者の方が経営されているお店で地蔵盆が行われました。

 

 

10.日限地蔵尊

地蔵盆の様子

日限地蔵尊は、路地奥に設置されている地蔵尊です。地蔵尊がある路地(隣組)に暮らす方々が当番制で日頃の管理や地蔵盆を行なっています。地蔵盆の日には、路地に暮らす子どもたちも見張りやお菓子を配布するお手伝いをしています。

 

11.延命地蔵尊

地蔵盆の様子

路地奥の広場に設置されている地蔵尊です。広場のところには、40年前までは共同便所や井戸がありました。昔は、地蔵盆で盆踊りや子どもたちが劇をして賑やかに行っていたこともありました。現在の地蔵盆は路地の住人が当番制で行っています。

 

 

12.???(名前なし)

地蔵盆の様子

この地蔵尊は、戦前からこの路地に設置されています。戦争中も規模を縮小して地蔵盆行われていたそうです。現在も近所の方の協力で、地蔵盆が続けられています。

 

13.北向地蔵尊

地蔵盆の様子

この地蔵尊は、戦前は現在よりも10mほど南にあったそうですが、桃園会館の建設により、17年ほど前に現在の場所に設置されました。隣組の中に住んでいる子どもはいませんが、通りに面しているため、お菓子をもらいに来る子どもはここ数年で増えているそうです。

 

14.金剛地蔵尊+???(名前なし)

地蔵盆の様子

この地蔵尊は、戦前は別の地区にありましたが、戦災にあったため現在の場所に移転されました。地蔵盆は隣組の方が中心となり行っています。

 

15.延命地蔵尊

※マンション建設のため消失されました

地蔵盆の様子

以前は住宅がありましたが、住宅が解体され、地蔵尊がそのまま現在も残っています。古くから設置されていると言われています。地蔵盆は近隣の方々によって運営されています。

 

16.日除地蔵尊

地蔵盆の様子

路地のまた路地奥にある地蔵尊です。この路地は通り抜け路地でしたが、新しく宅地開発されたため現在のような路地になりました。地蔵盆は路地住人の方々によって行われています。 

 

 

 

 

photo by Urban Lab. Kinki Univ.

当WEBページおよび付属するマップは、上町台地マイルドHOPEゾーン協議会 まちづくり提案選定事業の助成を利用し作成しました。

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